労働組合 Q&A
Q1.労働組合って何ですか?
A1. 労働組合については、日本国憲法28条の中で、労働三権(団結権・団体交渉権・団体行動権)として保障されており、その内容については労働組合法の中で具体化されています。
労働組合は、労働者が主体となって自主的に労働条件の維持改善やその他の経済的地位の向上(給料アップ、各種手当の支給など)を図ることを主な目的として組織する団体です。
Q2.K-ろうその理念はなんですか?
A2.K-ろうそは、以下の3つのことを理念として活動しています。
①働くすべての人々が安心、安全と思える職場づくりをする
②働くすべての人々に対して公平で公正かつ誠実である職場づくりをする
③働くすべての人々にあらゆるインセンティブが提供され、新しい労働のカタチを創造できる職場づくりをする
北海道医療労働組合連合会(医労連)という北海道内の他の病院の組合も加盟している組織にも加盟しています。
医労連は組合の運営に必要な法律や制度について教えてくれたり、組合結成時や病院との交渉の際に同席し手伝ってくれたりします。
Q3.K-ろうそって何をするの?
A3.色んな職種の人が思っていること困っていることを、個人の代わりに団体として病院に伝え交渉していきます。
例えば、
・給料やボーナスを上げてほしい、各手当をしっかり出してほしい
・上司からやりたくない仕事をさせらているなど。
・教育制度を充実させたい。など何でもOKです。
・職員食堂伝説のメニューを復刻させたい
※基本的には病院と闘うという姿勢ではありません。
みんなの意見を病院に伝え、どうしたら病院がよりよくなるか、どうしたら職員の環境がよりよくなるか病院側と一緒に考えていきたいというのがK-ろうその考えです。
Q4.何でも実現できるの?
A4.あくまで病院と交渉をすることから始めるので、すべての
ことが実現できるわけではありません。でも、何もしないと
何も変わりません。
みんなが働きやすいと思える職場を作るため、一緒に考
え何か行動してみることから始めてみませんか?
Q5.困っていることはK-ろうそに伝えるだけで良いの?
A5.それで大丈夫です。みんなで一緒に解決策を考えます。必要があれば病院側への要求や改善策の提案を行います。でも、労働組合は立場的には弱い労働者の集まりです。そのため、多くの人がK-ろうそに加入してもらえると、数の力で病院側へ訴えかけることもできます。
Q6.どうして組合へ加入する必要があるの?
A6.組合はあくまで病院で働く労働者の集まりです。経営者ではないので、直接病院を変えることはできません。しかし、沢山の職員が加入している組合の意見は労働者全体の意見として病院側がとらえ、要求についてもより真剣に考えてくれます。逆に、少人数の組合の意見は病院側が相手にしない可能性もあります。
また、たくさんの職種の人が入って意見を出し合う場を作ることで、様々な部署の現状や問題を知り、それに対して様々な視点から改善策などを考えていくことができます。
Q7.K-ろうそ(組合)に入ると病院に何か言われそう。
A7.労働組合は、労働基準法や労働組合法などの法律で守られた組織です。組合に所属することで解雇したり、圧力をかけたりすることは法律で禁止されています。それでも、法律をよく知らない人は不当な扱いをしてくるかもしれません。その時は組合が全力で守ります。
ちなみに、組合に加入している人の名前や所属などを本人の許可なく病院側へ伝えることはありません。組合の人数も伝えません。
Q8.K-ろうそに入るとことのメリットとデメリットは?
A8.
デメリット
・月1500円の組合費がかかります。
(1500円の内訳)
医労連加盟費1140円、医労連の慶弔共済費100円
組合として使わせてもらうためのお金260円
・組合の会議などがあり、参加又は委任状提出をお願いすることがあるので、労働時間外に時間をとられることがたまにあります。
メリット
・個人ではなかなか交渉できない場面であっても、組合を通じて行動することで、病院と対等な立場で話し合うことができます。
・病院や職場に対する意見や不満、不当な扱いやハラスメントについて、組合を通して病院や上司へ伝えることができます。
・普段の業務では知り得ない、賃金や労働条件、経営者の考え方など、色々なことが勉強できます。
・組合費の中には医労連が行っている共済費が含まれているので、加入者のライフイベントの際には少しお金が出ます(加入申込書参照)。
・同じ悩みを抱える人と一緒に行動することで、悩みが少し和らいだり、問題を早期に解決できるかもしれません!
・同じ意見や志を持った人と出会うことができるかもしれません。
Q9.主任以上は入れないって聞いたけどどうなの?
A9.労働組合法の中で、「監督的地位にある労働者その他使用者の利益を代表する者」の参加している団体は組合として認められないことになっています。
そのため、人事に関しても直接の権限を持つ監督的な地位にある労働者は入れないことになっていますが、主任さんは上記ほどの権限は与えられていないので、労働組合に入ることは問題ありません。
そもそも、労働組合に入れるかどうかを病院側が判断することはできず、加入の可否についての決定権は労働組合側にあります。
また、総務課の役職者の方は、人事を直接左右する決定権を持つ可能性もあるので、加入については組合役員までご相談ください。
K-ろうそとは別に、管理職の方々が入っている組合などもあるので、気になる方は声をかけてください。
Q10. K―ろうそと医労連はどんな関係なの?
A10. 正式名称は「医療労働組合連合会」といいます。医療や福祉分野の職場で働く労働者で組織されています。産業別労働組合で全国に17万人の組合員がいます。直接的に関係しているのは「北海道医療労働組合連合会」になります。道内の主な加盟病院は、道内国立病院機構、道内赤十字病院、KKR札幌医療センター、JCHO北海道病院、勤医協など、様々な病院が加盟しています。
インターネットで「医労連」と検索するとホームページで概要やイベントのお知らせなどが書いてあります。実際はK―ろうそが考えた「こんな活動をしたいなぁ」ということがあった時に、労働組合の視点から医労連がアドバイスをくれたり、活動への協力をしてくれるようなイメージです。K―ろうその理念や活動とは直接的な関係はありません。
なので、医労連のホームページに書いていることとK―ろうそに書いてあることが違うかも?というのも普通にあるかもしれませんし、けっしてK―ろうそが何かの政党の政治活動に関係していて、加入したら悪いことがあるなんてことはないので、安心してください。
Q11 共済について教えてほしい
A11. 医労連共済に加入することができます。皆さん共済や保険には必要に応じて加入していると思いますが、K―ろうその組合員に加入すると、団体契約になりますので他の共済よりも掛金が安く今より良い保障が受けられるかも。詳細はK―ろうそも勉強している最中なので、興味のある方はお問い合わせください。
最後に、みんながこの病院で長く働き続けるため、よりよい医療を提供し続けるために、労働条件や職場環境の改善に一緒に取り組んでいきませんか?
K-ろうそは本気で病院をよくしたいと考えています。このコロナ渦で病院経営も雇用を守るため大変な状況で奮闘してくれています。困っているときは団結して助け、そのかわり経営がよくなったら、ちゃんと弱者をはじめとして救済にあててもらえるよう頑張ります。
興味のある人はいつでも声をかけてください。よろしくお願いします。